家庭菜園が楽しい理由

家庭菜園をしている人のブログをよく読む。
私も一時期、実家の畑で家庭菜園をしていた。
野菜や果物を育てるのはとても面白かった。
育てて収穫する楽しみはとても大きいが、それだけではなかった。
面白かった理由を考えてみた。

【自分で決める】
家庭菜園を始めると、様々なことを考えて決める必要がある
まず、たくさんある野菜や果物の中から、何を植えるか決めるのが楽しい。
私の場合、実家の畑まで毎日は行けない。
土日しか水やりや世話をできない。
水不足については、ビニール・マルチすることである程度解決したが、それでも育てられないものはあった。
例えば、ブルーベリーは毎日水やりが必要だし、週1回の収穫では間に合わない。
そのような制約を考慮して植えるものを自分で決めた。

【予測できる】
植物の成長は自然の営みであり、水・肥料やりなど最低限の世話をしていたら、あとは自力で成長してくれる。
その成長は、ある程度予測できる。
来週はこれくらい大きくなっているかな、花が咲くかな、実が成るかな?と思って、そのとおりになったら嬉しい。予想外に成長していたらもっと嬉しくなる。

【努力は実る】
さらに、トマトの脇芽取りやカボチャの人工受粉など、お世話したらしただけ良い成果が出る。
自分の努力に見合った成果を確かめられたことで、やりがいに繋がった。

【運・不運】
逆のことを言うが、全て予想通りになっていたらつまらなかったかもしれない。
植物の成長や収穫は、天候など、運・不運に左右される。
悪い結果になったら残念だけど、逆に予想外の良い結果になったら嬉しい。
良くも悪くもサプライズは大事なのだろう。

【創意工夫】
【自分で決める】に書いたように、週末しか収穫できない。
キュウリなどは実が大きくなりすぎると木が弱る。
そこで毎週、とても小さな実まで摘果することでしのいだ。
(摘果しなければ1週間後には巨大化する)
ブドウも育てていた。
ブドウの棚を作るのには結構な金がかかる。
そこで、土地に杭を打ち、杭の上部に不要な物干し竿を括り付けて棚にした。
農薬の散布量も減らした。
農薬の代わりに納豆菌を培養した液を散布した。

(普通の納豆、米ぬかを熱湯に入れる)
いろいろ工夫するのが楽しかった。

【自分のもの】
家庭菜園で最も楽しいのは収穫だろう。
素人ながら、そこそこ良いものが収穫できた。
小玉スイカは市販品より美味しかった。
ダメだったものもある。
イカは病気になったし、白菜は虫に食われた。
トウモロコシは鳥に食われてほぼ全滅した。
ダメな年があったから、良かった年は一層嬉しかった。
また、家庭菜園では収穫物は全て自分のもの。
それをどう分配するかも自分で決められる。
家族が食べても人に差し上げても喜ばれた。

以上、家庭菜園について書いてきたが、会社の仕事との違いについて書いているような気がしてきた。
会社でも、裁量権、改善提案制度、評価法、成果の分配方法などを工夫すれば、従業員のモチベーションが上がるだろうと、さらっと書いて終わりたい。