通勤中は、車の中でラジオを聴いている。
8時過ぎに缶コーヒーのBOSSのCMが流れる。
宇宙人ジョーンズのシリーズだ。
先日聴いた話は、ジョーンズがフレンチレストランでシェフをしながら地球のことを調査するもの。
休憩時間に賄いが振舞われる。
メニューは普通の家庭料理。
地球人は皆、それを食べて「おふくろの味」を思い出す。
ジョーンズにおふくろの味とは何かと尋ねる。
ジョーンズは「食べたことない」と答える。
宇宙人だから、母親に料理を作ってもらったことがないということか？
↓ ご飯を食べてお母さんを思い出す宇宙人 by AI
私としては無茶苦茶感が面白い
話は変わるが、おふくろの味は作られたものだと聞いた。
それでおふくろの味について調べてみた。
おふくろの味は、子供の頃に食べ、親しんだ家庭料理が元になっている。
みそ汁、卵焼き、肉じゃが、煮物など。
ただ、自分の母親が作った料理でなくても、いかにも一般家庭で作られそうな料理を含めることもある。
それらの料理を食べると、なつかしい感じがして「おふくろの味」と表現する。
こちらのサイトでは、おふくろの味のランキングを紹介している。
https://macaro-ni.jp/109956
1位から10位までは、卵焼き、唐揚げ、煮物、肉じゃが、カレー、おにぎり、味噌汁、炊込みごはん、豚汁、きんぴらごぼう
伝統料理とか、郷土料理とも違っている。
寿司、刺身、天ぷらなどは入っていない。
↓ ご飯を食べてお母さんを思い出す男性 by AI
これらの共通点は何か？
・日本の料理が多い
調味料は、醬油、みりん、味噌、ダシなど。
カレー(5位)は外来種だが、味はアレンジされて、現在はほぼ日本料理？
・昔は食べていなかったものも多い
肉・卵料理が多く野菜料理は少ない。
魚料理が１つもないのは寂しい。
私なら、煮魚(12位)を挙げるだろう。
・工夫の余地がない料理は少ない
卵料理では、卵焼きは1位だが、目玉焼きなど、工夫の余地がないものがない。
他の料理も、工夫できるものが多い。
味噌汁やおにぎりも、具を工夫できる。
だから煮魚、刺身は入ってないのか？
味の素は、おふくろの味を科学的に説明している。
「おふくろの味」ってなに味なの？その正体が明らかに | うま味ペディア | 味の素株式会社
●「なつかしい」と感じる料理に共通するものは？
味噌や醤油、昆布だしなど、和食の味付けで定番の調味料が使われていますよね。実は、ここに秘密があります。味噌や醤油、昆布にはアミノ酸（グルタミン酸塩）という成分が豊富に含まれています。
●人が生まれ、育つために必要なものにも含まれています
人の母乳や羊水にもアミノ酸（グルタミン酸塩）がとても豊富に含まれているのです。人がいちばん最初に感じ、いちばん守られている状態のときに出会う味がアミノ酸（グルタミン酸塩）、「うま味」の成分なのです。
つまり、初めて食べたものでも、馴染みのある「うま味」を「なつかしい、おふくろの味」と感じている可能性が高いというわけです。
人の母乳や羊水との共通点まで説明しているところがすごい。
おふくろの味は、守られている感じの味だったのか。
また、こちらの本はおふくろの味に対する見方の違いを社会科学的に掘り下げている。
（ブログで紹介されていた）
「おふくろの味」幻想 湯澤規子 | 光文社新書 | 光文社
深く掘り下げるほどの問題ではないような気もする。
そんなところで、宇宙人ジョーンズのCMに戻りたい。
他のCMでは、ジョーンズが「日本に来て18年だからそろそろ（帰りたい）」と言うセリフがある。
だが、俳優トミー・リー・ジョーンズが出演しないので、ラジオCMはずっと続けられるはず。
このシリーズは面白いから「このろくでもない、すばらしき世界」を永遠に調査してほしい。
日本人の変なところを採り上げてほしい。
