〇 国際郵便の値上げ
以前、週刊少年ジャンプがebayで高値で取引されていることについて書いた。
国際郵便料金が2023年10月1日に値上げされた。
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2023/00_honsha/0425_01_02.pdf
少年ジャンプの米国発送を想定して、例えば750g以下の印刷物を見てみると、
1,410円→2,290円と、880円(+62%)の大幅値上げ。
値上げ前は、小型包装物よりだいぶ安かった。
値上げ後は、この重量帯では小型包装物より10円安いだけ。
また、他の国の750gを見ると、中国、韓国、台湾は値下がり、他のアジア諸国、欧州などは値上げだが率はさほど高くない。
米国向け印刷物だけ大幅値上げしている。
〇 値上げの理由
理由は航空輸送費や外国内輸送費の値上がりとしている。
ただ、印刷物を大幅値上げした理由は分からない。
米国が印刷物への優遇策を止めたのか?
もともと、非営利団体が会誌等を送るのに便宜を図るため、印刷物は政策的に輸送費を安くしていたらしい。
少なくとも日本ではそうだ。
印刷物は、学術や文化の振興にも必要不可欠だ。
とは言え、ネット社会になり会誌等を送る必要性は低下した。
ネットで最安で送れるから、現物(紙)の送料は安くなくてもいいでしょ、ということか?
でも、それでは海外ECは難しくなる。
現物(紙)を送らないといけないから。
〇 値上げの影響
値上げの影響を試算してみた。
少年ジャンプをいくらで売れば利益ゼロになるか?
【値上げ前】
2,300円で売れたら、手数料等20%を引くと1,840円
更に原価300円、送料1,410円を引くと残り130円
【値上げ後】
3,400円で売れたら、手数料20%を引くと2,720円
更に原価300円、送料2,290円を引くと残り130円
いずれも、梱包費などを引いたら利益はゼロだろう。
つまり値上げ後は1,100円以上高く売る必要。
ちなみに300円のジャンプ最新号がebayでそんなに高値で売れるのか?
見てみると、3,000円台で結構売れている。
売れても、大量発送の値引きがないと儲からない。
または、プレミアム号でないと儲からない。
ただでさえ、日本人セラーの少ないebay.
この送料は何とかならないのか?