そこはかとなく

日常の記録や気付いたこと、調べたことなどを書いています。

実家の片付けは大変だった(1)

私は祖父母の家の隣に住んでいた。
二世帯住宅のようなもので、二世帯分の物があった。
両親が亡くなったとき、祖父母の遺品整理はほとんどできていなかった。
それで、私が両方の家の整理をすることになった。
業者に依頼せずに自分でやったら、想像以上にきつかった。
からだだけでなく、心もずいぶんと疲れた。

ーー大変だったことーー

〇 残すものと捨てるものに分ける 
一体、何を捨てて、何を残したらいいのかすごく悩んだ。
残すものは自分の家に持ち帰ることになる。
形見として置いておこうと思っても、少ししか置けない。
形見は小さなものがいい。

家族の写真もたくさんあったが、これらも厳選した。
古い写真は小さいので、写っている人も小さい。
誰が写っているのか分からない。

書類は大事なものだけ保管しようとは思うが、どれが大事なのか分かりにくい。
手紙も、大事なことが書かれている可能性があり、読まずには捨てられない。
中身を1枚1枚読んでいくしかない。

分ける作業は、捨てるものを決める作業であり、捨てたら二度と見たり触ったりすることはできなくなる。
そういう意味で分ける作業は精神的にきつかった。

〇 同じものがたくさんある
実家のような田舎では、お客さん用の物がたくさんある。
布団は10セットくらい、座布団は50枚くらいあった。
食器類も、お客様用のものは10種類×30個くらいあった。
昔は、葬儀の時などに親戚が泊まったし、法事も会食も家でするのが普通だった。
親戚も多かった。
今では、葬儀や法事はホールでして、食事は料理屋でする。
家に座敷は必要ないし、食器もたくさんはいらない。

そして、布団や食器を収納するモノが必要になる。
実家の両家には、タンスや食器棚が全部で15個あった。
押入れや建付けの食器棚以外に。

納屋からは、奈良漬けがたくさん出てきた。
大きな漬物樽にいっぱい入っていた。
いい匂いがしたが、いつのものか分からない。

これらは全て捨てることにした。
捨てる作業は重労働だったが、心理的には楽だった。

以上、片付けについて述べたが、もっと大変なことがあった。
それはまた後日ということで。