旅行していると気づくこと

最近、ブログを読んでいただいた方は、これは旅行のブログだと思うかもしれない。
最近の記事の8割は旅行関係だ。
そう思っていたただいても全く問題ない。
旅行の写真をたくさん載せると、アクセスが多くなるような気がする。

さて、旅行していると、列車や駅、街中にゴミ箱が少ないことに気付く。
新幹線などでなく、在来線や普通列車の場合。
列車内で駅弁を食べて容器を捨てようとしたら、ゴミ箱がない。
車内がダメなら駅で捨てたいが、ゴミ箱がない駅がある。
弁当箱はかさばるし、残った汁が垂れないか心配だ。

仕方なく弁当箱を持ったまま観光して、宿に持ち込むこともある。

宿にしてみれば、駅弁の箱を持ち込むのは・・と思うだろう。
あまり旅の連れにしたくない持物だ。

外国に比べ、日本はゴミ箱が少ないらしい。
昔は駅にも公園にもゴミ箱があった。
少なくなった理由を調べてみた。

従来から、駅や公園など公共施設のゴミ箱には問題があった。
ゴミ箱を設置していれば、ゴミ収集・処分費用がかかる。
心無い人が家庭ゴミを捨てる、ひいてはカラスが荒らす
見た目もよくない などなど。

ただ、それらは昔からあったこと。
鉄道各社は、ゴミ箱を撤去した理由として、他にテロ対策を挙げている。
2004年にマドリードで列車爆破テロ、05年にロンドンで同時爆破テロが発生し、多くの死者が出た。
マドリード列車爆破テロ

テロ再発防止のため、各国が対策に乗り出した。
日本では、1995年に発生した地下鉄サリン事件も影響したのだろう。
駅や公園など公共施設のゴミ箱が次々と撤去された。

しかし、何かおかしい。
日本でゴミ箱がテロに利用されたことはあっただろうか?
2015年の新幹線放火事件では、犯人が焼身自殺した。
ロンドンは自爆テロだったから、未然防止するには車内に荷物を持ち込ませないか、人間を乗せないようにしないといけない。

ゴミ箱撤去の本当の理由は、経費削減ではないか?
格安航空券や千円高速道路などでコスト削減を迫られた鉄道各社。
赤字対策を進めたい国や自治体など。
彼らが、旅行客の不便を顧みず、テロ対策に便乗してゴミ箱を撤去したのではないか?
テロの発生が少ない日本だけがゴミ箱を撤去していった。

結果、外国人を含む旅行者はとても不便になった。
ゴミは家に持ち帰りましょうと言うが、外国人や長期旅行者には無理。
旅で発生したゴミは、ホテルや空港が処分することになっただけだった。

(つづく)