同窓会には気持ちよく参加したい

歳をとると、昔の仲間に会いたいという気持ちが強くなり、同窓会がよく開かれる。
会社では同期会もある。
同じ時代を同じ学び舎(会社)で過ごした同世代の人が集まれば、話題は豊富だ。
昔話に花を咲かせるとともに、近況を報告し合う。

例えば、
「東京に住んでいる。」
「IT関係の会社に勤めている。」
「結構、忙しい。」
「結婚して千葉に家を建てた。」

ここまではいい。

「ロンドンに3年駐在していた。」
「年収は3千万。」
「息子はT大に入った。」
「娘は医者と結婚した。」
という話が出てくる。
聞いてもいないのに自らしゃべる。
マウント合戦。

ある女性が言った。
「うちの子は、学校を出てから正社員になったことがない。
 みんなの子はいいところに勤めていて羨ましい。」
それで、そんな話は止めようという雰囲気になる。
しばし、昔話に花が咲く。

しかし話が一段落すれば、また、うちの子は大手商社、娘の旦那は財務省という話が出てくる。
その女性のように謙虚な人は少ない。
自分のことならともかく、家族の自慢か。
そもそも地味に生きている人は殆ど参加しないようだ。

受付の時からチェックが入る。
髪の毛が薄くなっていたら、大げさに驚かれる。
そもそも、見た目が劣化した人は殆ど参加しないようだ。

何のための同窓会なのか?
これでは週刊誌でよくやっている「あの人は今?」ではないか。
昔、注目を浴びた人が、今、どれだけ変化しているかを取り上げて騒ぐもの。
昔の仲間と昔話をしたり、生きてきた時代を振り返ったりしたいのに。

同窓会にルールを設けたい。
・人の外見をとやかく言わない。
 人は必ず老いる。
・自分のこと、特に自分の家族の自慢話をしてはいけない。
 今は自慢でも、将来落ちぶれたら滅茶苦茶けなされる。
・昔話をして旧交を温めよう。
・同じ時代を生きた人と共通意識を高め合おう。

ああ、和やかに穏やかに同窓会を楽しみたい。

(おまけ)
上記の文章のタイトルをAIに占ってもらったらこんなことになった。
今回はとてもシンプル。