一度退職した人を再雇用する企業が増えている。
ネットで見ただけでも、みずほFG、キリンビール、JR、電力会社、日本郵政、良品計画などの企業がある。
出戻り採用、カムバック採用、おかえり採用などと呼ばれているが、基本は同じで、ある事情により退職した人を再雇用するということ。キャリアアップのため転職した人も含まれる。
会社にとっては、社内事情や仕事のやり方が分かっているし、昔の社内人脈も活かせる人だろうから、新規採用者よりも即戦力として期待できる。
カムバックした人にとっても、同じ理由でスムーズに仕事を始められるから、転職によるストレスは小さいのではないか?
背景は、採用難による人材不足である。
この再雇用制度が1つの対策にはなるだろう。
ただし、多くの企業が再雇用制度を設けると、結局は人の取り合いになる。
一度、子育てや介護などで会社を離れていた人が再雇用を希望し戻ってくれれば働き手の増加につながる。
しかし、他社に転職した人が元の会社に戻るのであれば、会社間で人材の奪い合いになるだけだろう。
人材不足の根本的な解決策は、短期的には海外から労働者を受け入れるしかないし、長期的には就職希望者、つまり子供の数を増やすしかないだろう。
それとも、仕事の量を減らすために、社内の根回しや必要以上にきれいな資料を作るのをやめてみる?やめられる?