そこはかとなく

日常の記録や気付いたこと、調べたことなどを書いています。

サルはどこで芸を覚えたのか?

田舎に住む知人から聞いた話を書きたい。

田舎では、鳥獣に畑を荒らされる被害が多くなっている。
せっかく作った野菜を収穫前に取られたら、やってられない。

特に、サルはタチが悪い。
家の中に入ってきて食料を盗む。
他の動物はドアを閉めていたら入ってこないが、サルはドアノブを回して、あるいは引き戸を開けて入ってくる。
鍵が開いていたら窓からも入ってくる。
田舎で鍵をかけている人は少ない。

そして食料を持っていく。
台所に置いていた野菜や果物を盗る。
仏壇にお供えしていた高級果物も盗っていく。
そのうちサルは、両手が一杯になり持てなくなる。
すると、家の中にあったレジ袋を使う。
手に持つより、はるかにたくさん持てる。
サルはどんどん進化する。

それで、他の動物以上に憎まれる。
あまりひどくなると、住民が猟師に頼んで駆除する。


依頼を受けた猟師は、サルを見つけたら追い詰める。
猟銃で撃とうとするとサルは観念する。
盗んだ食料を地べたに置く。
猟師に向いて、両手を合わせてお祈りする。
撃たないで!と。
それを見ると、可愛くて猟師はサルを撃てなくなる。
二度と来るなよと警告するため、空に向けて一発撃つ。
すると、サルはパタンと倒れて死んだふりをする。
どこでそんな芸を覚えたのか?
猟師は思わず涙ぐむ。
その間にサルは山に逃げる。

サルの勝ち。
今日、駆除したサルは0匹。

ほとぼりが冷めると、サルはまた食料をいただきにやって来る。
住民の悩みは続く。。。

という話を聞いたが、事実かどうかは分からない。