そこはかとなく

日常の記録や気付いたこと、調べたことなどを書いています。

レジ袋の有料化でレジ袋は減ったのか?

今日はいい天気だ、さあ出かけよう!
と、家の鍵を閉め、車に乗り込んでから「エコバッグを忘れた!」と気付いて取りに帰ることは珍しくない。

2020年に全国でレジ袋が有料化されてから4年ほど経った。
レジ袋が本当に減ったのか調べてみた。

結論としては減ったようだ。
環境省の調査によれば、2022年3月には有料化前に比べレジ袋が半減したという。
また、スーパーでのレジ袋辞退者の割合は80%以上になったという

それにしてもいろいろと問題がある。

まず、レジ袋が高いということ。
ただでさえ、物価上昇で生活が苦しい折、1円でも節約しようと工夫しているのに、レジ袋が5円で売られている。
もちろん、エコバッグ持参で買い物すればいいが、家庭のゴミ出しにレジ袋か何かのビニール袋は必要だ。
袋を買っても高い。便乗値上げではないか?

一体、原価はいくらなのか?
正確にはわからないが、業務用のレジ袋が1枚0.6円程度で売られている。
また、原価が0.2円だという情報もある。
その原価にどこまでのコストが入っているか分からないが、小売店が購入するコストは1枚0.5円までではないか?

それを5円で売るのは高すぎないか?
売店は大儲けだ。

ただ、小売店としても有料販売は嫌なのではないか?
これまでは小売店のコストだったものが売上げに変われば、経理上の取扱いも変わる。
複雑になる。手間がかかる。

ということで、国民にも小売店にもメリットがない有料化をなぜ始めたのか?

総務省の見解は、概略、
「有料化の目的は、有料化をきっかけに、使い捨てプラスチックに頼った国民のライフスタイルを変革していくことである。」
大いに結構だ。
レジ袋を削減してもプラスチックの量はさほど減らないと分かっていてひねり出した予防線か?

しかし、レジ袋削減の目的は、原料の石油使用量削減などではなく、海洋プラスチック削減だったのではないか?
2050年には、海の魚の量よりも廃プラスチックの量が多くなるという。
そうであれば、レジ袋よりももっと対策すべきものがある。
漁具だ。
環境省の調査によれば、海岸への漂着ごみの内訳は以下の通り。
(海洋プラスチックの内訳は調査できないのだろう)

漁具関係(漁網~その他漁具)の重量が60%近くにのぼる。
海洋に放棄された漁具については、「ゴーストギア」と呼んで問題視はしている。
しかし、その対策は、これからのように感じる。
(格好いい名前を付ければいいというものではない)
早期対策が望まれる。