今更であるが、「キモくて金のないおっさん」という言葉を知った。
昔、男性は女性に比べ社会的に強いと思われていた。
特に、中高年男性は経済的に豊かだと思われていた。
非正規労働者や独身男性の増加に伴い、貧困や孤独な状況に置かれた弱い男性がいることが広く認識されて、できた言葉のようだ。
しかし、この言葉は差別的であるとして「弱者男性」と言い換えられている。
単に弱い男性ということであれば、「キモい」という修飾語は要らない。
そもそも、大部分の中高年男性はキモいと思われている、と私は思う。
女性からは、近寄ったり話しかけたりしないでほしいと思われている。(そのようなブログを読んだ)
子供に声をかければ変態扱い、うかつに写真を撮れば逮捕されかねない。
以前、私が電車で女性の横に座ったら、女性がサッと立ち上がった。
電車を降りる訳ではないのに。
キモいという印象には服装が関係していると思われる。
昔の男性は、休日でも襟付きシャツにスラックスを着用している人が多かった。
バブルの頃から一気にカジュアル化が進み、Tシャツにジーパンという人が増えた。
Tシャツ・ジーパンに罪はないが、若い人が着ればカッコいい服でも、おっさんが着れば汚らしく見えるものがある。
おっさんは襟付きシャツやポロシャツのほうが似合うと思う。
Tシャツ・ジーパン姿がカッコいい中高年男性は、故スティーブ・ジョブズやスリムな俳優をはじめ、ごく一部の人だろう。
それを真似したのかもしれないが、Tシャツ姿の三〇谷や〇〇エモン(ドラえもんではない)は腹が出ていてダラしない。
男性は歳をとれば腹が出て、髪が薄くなり、シミそばかすができても隠せない。
その点、女性は服装でかなりカバーできるし、お化粧もうまくできる。
おっさんも化粧すればいいのに、とは思わないだろう。
誰もがマット化できる訳ではない。
おばさんは、この30年で随分と若く見えるようになった。
一方、おっさんはさほど変わらない。
ということで、おっさんは女性や他の年齢層に比べて外見弱者であると言える。
あまりいじめないでほしい。