そこはかとなく

日常の記録や気付いたこと、調べたことなどを書いています。

分かりやすい文章

以前、出口治明さんについて書いた。

sokohaka.hatenadiary.jp

そして今、彼の本を読んでいる。
「還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方」
還暦を迎えても元気に生きるよう叱咤激励している。
60歳でライフネット生命を創業した出口さんなら胸を張って言えるだろう。
出口さんらしく、文章は歯切れがよく、かつ分かりやすい。

分かりやすさについては、本にも書いてある。

僕が大学生のときに教えを受けた政治学者の高坂正堯先生は、「いま生きている人でわけのわからない話をする人には二通りある。物事の本質を理解していないか、ある程度理解はしているが格好をつけるためにわざと難しい言葉を使っているかどちらかで、どちらにしてもロクなもんじゃない」といわれていました。そのときから、僕は「わかりやすい」ということに最大の価値の一つをおくようになりました。

つまり、出口さんは分かりやすい文章を心がけているから分かりやすいということだろう。
私もまったく同じ意見だ。
ただ、高坂先生のご意見には1つ追加させてもらいたい。
わけのわからない話をする第三の人、それは分かりやすく話そうと心がけているが、スキルがついて行かない人だ。
このタイプの人が最も多いのではないか?

誰でも理解できるような簡単なことでも、話したり文章で書いたりするのにはある程度のスキルが必要だ。
私も常に分かりやすい表現を心がけている。
しかし分かりにくい文章になることもある。
このブログもそうだ。
職場で、簡単なことをうまく説明できない人がいると、イライラする。
とは言え、自分も同じようにイライラされることがあるはずだ。
これからも分かりやすい表現を追求していきたい。