日本の避難所はお粗末ではないの?

ネットで避難所の話を見かけた。

「日本の避難所は決して貧しくはない」谷本真由美氏

 https://agora-web.jp/archives/240127205256.html

以下、引用。
「一部メディアでは、日本の避難所は体育館などを使用しておりプライバシーがないとか施設が不十分であるとか言う声がありますが、これは言っている人が様々な国の社会インフラを実際に見ていないことがよくわかります。」

日本語がおかしいのは置いておいて、
文章に
続いて、金沢市内の避難所の写真がある。
これは、一般の避難所と違って、かなり優れた避難所だ。
体育館内にテントや備品が整然と並べられている。
日本の避難所ではプライバシーが確保されていると言いたいのか?

以下、引用。
「こういった人たちは、海外視察時にとくに豊かな自治体を見てきたのだなあという印象を受けました。日本で「海外では〜」と言い張る大学の研究者、有識者、ジャーナリストといった人々は、実は視察用に現地コーディネーターや受け入れ先に用意された特に豊かな自治体やごく一部の事例だけを数日間見ただけということがよくあります。」

確かにそのとおりかもしれないが、谷本氏はたくさんの避難所を見てきたのか?

以下、引用。
北朝鮮の観光ツアーに参加してそれを北朝鮮だと言い張る観光客と同じです。現地語すらわからないので自分の足で歩いて、現地で生活して体験したわけではないのでわかるわけありません。」

北朝鮮の観光ツアーって・・・すごい引用。
北朝鮮に行く人は、自分が見る光景が観光客用に用意されたものだということくらい、分かっている。
谷本氏は海外の避難所をつぶさに自分の足で歩いて確かめたのか?

以下、引用。
「北米や欧州の先進国であっても、日本のような公民館やコミュニティーセンター、自治体の文化会館、学校の体育館といったものすらがない国や地域が非常に多いのです。」

「ものすらがない」という言葉遣いはともかく、
以降、海外の公共施設はボロい、日本の施設のほうがよほど良いという話が続く。
それがどうしたのか?
避難所の話が公共施設の話にすり替わっている。
海外の優れた避難所を紹介し、日本の避難所を改善していくよう世論に訴え、国に知恵を付けるのが有識者やジャーナリストの役割ではないか?
海外のボロい施設を紹介して何の意味があるのか?
結局、谷本氏は何が言いたいのか全然分からない。

谷本氏の経歴には、国連専門機関勤務とあるが、国連食糧農業機関にたかだか2年ほど勤務していただけらしい。
防災の専門家ではないようだ。
あるメディアでは、随筆家とされていた。なるほどね。