そこはかとなく

日常の記録や気付いたこと、調べたことなどを書いています。

実家の片付けは大変だった(3)

実家の片付けについてまとめたい。

祖父母、父母はよくもこんなにモノをためたものだ。
生前、年齢や時代の変化に合わせて、不要になるモノはある。
法事用の食器や親戚が泊まるための布団など。
そのとき捨てることはできたのでは?

なぜ捨てなかったのか?
おそらく、大正・昭和の人は、モノをたくさん持っていることで豊かさを実感していたのではないか?
不要なモノでも捨てたら、何か貧乏になったと感じたのではないか?
あるいは、戦争を経験している世代は、何でも持っていたらいつかは役に立つという考えだったのではないか?
災害で避難する人が、布団をありがたく思うように。

とは言え、最近は断捨離の流行により、使わないものを整理する人は高齢者でも多いと思われる。
もっとも、高齢者が整理すると、断捨離ではなく終活と呼ばれるが。

不要なモノを捨てないと、困るのは本人ではなく子供だ。
子供に迷惑をかけないよう、からだが動くうちにモノを整理したほうがいい。
と整理して、私は過去の出来事と決別したい。

垣谷美雨氏の「姑の遺品整理は、迷惑です」は名作だと思う。
片付けが進まない理由が、これでもかというくらい書いてある。
さすがに、戦争に行く祖父の形見が見つかったという話はなかったが。
私としては、共感できる点が100個くらいあった。