新聞の夕刊廃止 これからどうなるのか?

朝日新聞が北海道の夕刊を廃止するという記事が出ていた。
夕刊はおろか、朝刊も取っていない自分であるが、思うところがあった。
今回はそれについて書きたい。

news.yahoo.co.jp

朝日新聞が北海道で夕刊を廃止した理由を私なりにまとめると、
・もともと発行部数が1万3千部と少なかった
・北海道は地方紙が強く、全国紙は不利
・夕刊は夜から朝にかけて作るので、記事が少ない→売れない
・以上、売れないから人件費や取材費などのコストの元を取れない
ということだろう。

この記事で問題にしているのは、夕刊だけでなく、朝刊も含めた新聞の衰退。
新聞が衰退した理由は、
1.ネットニュースのほうが情報が早い
2.地方紙が強い地方では全国紙が売れない
3.売れないから取材費の元が取れなくなり、コストをかけられない
  →記者が育たない
などだろう。
詳しく見ていくと、
1.についてはそのとおり。
ただし、新聞でもネットでもニュース解説を載せることができる。
読者が詳しくない問題について易しく解説すれば読者が育つ。
そうすると、記事で問題にしている企業や政権の不正も防ぐことができるのではないか?
これからは、ニュースを早く伝えることでなく、分かりやすく伝えることで競争してくれるとありがたい。

2.についてもそのとおり。
地方紙は、当然、地方のニュースが豊富である。
地方の事件、事故、訃報、スポーツニュースなどで溢れている。
これらの情報は、日々の仕事や生活をするうえで役に立つ。
あの会社の社長、逮捕されたみたい。当社の取引は・・・
あの人、亡くなったみたい。通夜、葬儀は・・・
あの人の息子さん、陸上で優勝したみたい。お祝いの連絡を・・・
というように、仕事や、個人的なお付き合いに必要な情報があって役に立つ。
ついでに、地方紙はスーパーのチラシも多い。
となると、地方紙のほうが役に立つことに。
全国紙が対抗するのは難しいだろう。
全国レベルの政治・経済問題は自分事でないということかもしれない。

3.の記者が育たない、についてもそのとおりだろう。業界に詳しくはないが。
以前、某メディアの記者と話したら、最近の若い人は足を使わないと言う。
ニュースの裏取りなどの調査にはネットを使うと言う。
だから、取材に出かけずにパソコンに貼りついているらしい。
ネットの記事から得られた情報は二次情報だ。
メディアの人がそのまま信じるのは問題があるとのこと。
この記事では、働き方改革も問題視しており、コスト削減と合わせて記者が育たない理由にはなっているのだろう。

新聞を取っていない私が言うのも何だが(読んではいる)、ネット情報と比べて新聞の利点はいろいろある。
新聞には、正確なニュースを流すとともに、読者との交流など利便性を向上するよう、これからも頑張ってもらいたい。