川村元気「世界から猫が消えたなら」

川村元気世界から猫が消えたなら」を読んだ。
2014年の作品。

主人公の名前は出てこない。
「僕」は頭が痛かったので医者に行ったら、脳腫瘍で余命幾ばくも無いと言われる。
絶望した僕の前に悪魔が現れ、取引を持ちかけてくる。
世界から何か1つ消したら、僕の寿命は1日延びる。
消すものは悪魔が提案する。

悪魔が最初に提案したのは「電話」で、僕は取引に応じる。
僕は元彼女に電話して、会いに行って事情を話す。
僕は自分が生きてきた意味を知りたいと思い、自分のことで覚えていることを教えてほしいと言う。
元彼女が覚えていたのは、トイレの回数が多かったとか、ため息が多かったとか、どうでもいいことばかり。
僕が生きてきた意味は分からない。
そうこうしているうちに1日が過ぎる。
悪魔は次の取引を提案する・・・

最後には、タイトルの通り、猫を消すことを悪魔が提案する。
僕はどうするのか?

悪魔とのやり取りの中で、僕は自分の生きてきた意味を知る。
そして人生の最後にすべきことに気付く。

全体にいい話ではあるが、軽いタッチになっている。
悪魔はアロハシャツを着ているし、話し方も軽い。
他の方も書いていたが、水野敬也「夢を叶えるゾウ」と同じ感じ。

最初から最後まで猫が大事な役割を果たす。
猫を飼ったことがない人には理解しにくい?と思う場面もある。
逆に猫を飼ったことがある人は、私のようにアリアリと猫の仕草を思い出すのではないか?
猫好きにはお薦めの作品。