海水浴に行こう 海に親しもう

若い頃、海水浴に行って真っ赤に日焼けする人が必ずいた。
学校でも職場でも目立っていた。
赤くなっているのを知っているのに背中をたたいたりした。
翌々日には赤いのが治まってくる。
3日も経てば、腕などの皮がむけてくる。
それがまた目立つことになる。
夏の風物詩だった。
↓ 日本人家族の海水浴 by AI

今は海水浴場に行っても空いている。
子供の頃はすごく賑わっていたのに。
これは少子化だけが理由ではないようだ。

海水浴客、20年足らずで4分の1に ビーチは3割減(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

海水浴客は、1985年に3790万人でピークを迎えた。
その後は減少し、2022年には360万人とピークの10分の1以下になった。
この原因を調べたら、たくさん出てきた。
・不快感
 塩水がべたべたする、砂がまとわり付く
 シャワー設備も十分でない
 近年では、日焼けしたくない、暑すぎる!という理由も
・海水・浜辺の汚れ
 ゴミ、生活排水による汚染
 更に原発事故でイメージ悪化など
・疲れる
 海が遠い、準備が大変、交通渋滞など
・雰囲気が悪い
 低俗な人、タトゥーのある人、音楽など
 子供に見せられない場面も
・危険
 サメ、クラゲ、溺れるおそれ
・施設・サービス
 海の家のサービスが悪い、飯がまずい
 トイレが汚いなど
・機会の減少
 海水浴場の廃止、臨海学校の中止

海本来の不快感や危険だけではない。
海水浴場や海の家の問題もある。
海という観光資源を利用して、稼げるときに稼げるだけ稼ぐ。
利用者の満足度を考えなかったツケが来たとも言える。

一方、肯定的な意見も見られた。
・プールは混みすぎ、海の方が水質がいい
シュノーケリングや生物との触合いが楽しめる
・特定のビーチは美しい
などなど。

日本財団が「海と日本人に関する意識調査」を行っている。

第4回 「海と日本人」に関する意識調査の結果を発表 | 日本財団
これによれば、海が好きとか海に行きたいという人は全世代で減っている。
実際に海に行く人も減っている。
そもそも海に行くという発想がない。

しかし小学生に限れば、海は人気がある。
75%が海に行きたいと答えている。
海水浴だけではないが、磯遊びや潮干狩りも含めて。

子供の頃から遊びを通して海に親しんでおけば、海は大切な存在である、海を守りたいという意識が出てくる。
子供が海に親しむには、子供だけでなく、海に連れて行く親の世代を惹きつける必要があるだろう。

海離れを防ぐ策を考えてみた。
・家から遠いことは改善しないが、駐車場の整備、付近の交通整理などで運転者の疲労感を軽減
(今は昔ほど混んでいないが)
・海岸清掃でイメージを回復
(実際、沖縄の海なら行きたいという人は多い)
・シャワーやトイレを改善し、見た目と肌の不快感軽減
・無料の日除けやウッドデッキで暑さ対策
・ファミリー限定にして雰囲気改善

近年、海の家は運営者が高齢化して営業できないと言う。
ならば、専門業者を活用して食事なども改善できるのではないか?