JRの普通列車を1日乗り放題の青春18きっぷ(以下、18きっぷ)で十数時間の帰省旅行をしたことについて書いてきた。
今回は、今になって思うことなどをバラバラと書きたい。
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学生のとき、友人と旅行に行くときは車を使った。
皆、免許取りたてで、車の運転自体が楽しかった。
18きっぷは、ほぼ一人旅専用という位置付けだった。
友人には旅行好きが多かったが、この切符で一緒に旅行する人を探すのは難しかった。
まずは相当暇な人を探さないといけない。
これがこの切符の限界かなと思う。
(旅行サイトの調査結果でも一人旅が多い)
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せっかく、日本の主要な観光地の近くを通って帰っていたのだから、もっと途中下車して観光すればよかった。
その日のうちに家に帰り着くという制約はあるが、駅の近くにも見どころはある。
京都駅なら東本願寺、西本願寺、東寺など
大阪駅なら梅田、中之島など
姫路駅なら姫路城など
東京駅のように駅自体が見どころになっているところもある。
ただ、あの頃は神社仏閣とか公園とかにはあまり興味がなかった。
もったいないと言えばもったいない。
↓ 京都を旅行する日本人の若者 by AI
こんなに面倒な旅を計画したことで粘り強くなったような気がする。
最も早く着く列車の乗り換え方だけでなく、途中下車してご当地グルメを食べる時間があるか調べたりした。
それで、あらゆるオプションを考え調べる習慣ができたことは、その後の仕事のやり方にも少しは影響を及ぼしたと考えられる。
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夏休みなどの長期休暇にはほぼ必ず帰省した。
親は ↓ の画像のように喜びを表すことはなかった。
「ああ、帰ったか」という感じだった。
しかし、親は帰ってきたということだけで喜んでいたのだろう。
自分が親になった今、その感覚がよく分かる。
当時は、小さめの駅でも、駅員がいて改札があって、駅舎内にKIOSKという売店があった。
KIOSKは超小型コンビニといったところ。
(発売日よりも前に少年ジャンプが買えた)
今、田舎の駅は無人になり、売店も時刻表もなく、駅舎さえ撤去されている。
余裕がなくなる社会。
効率性が重視され、あったら便利なものが次々と廃止される。
鉄道はそんな日本の最先端を走っている?
当時は、23時25分東京駅発大垣行き 6時59分着という夜行列車があった。
(大垣市は岐阜市の西側)
18きっぷを24時間使い倒してやろうという人で溢れていた。
早めに並べば座れるが、座れずに朝まで立っている人もいた。
満員電車で7時間以上立っている状態。
私は一度だけ利用したことがある。
東京駅で1時間前から並んでいたら座れたが、リクライニングがない状態で座って一夜を明かした。
相当疲れた。
頑張って究極まで節約して移動しても、目的地に着いたらぐったり。
もう少し余裕のある旅を楽しんだほうがいいだろう。
ということで、その次からは早朝出発の旅程に切り替えた。
以上で18きっぷの思い出についてはおしまい。